マイナー病気録

思えば病院とは縁の切れなかった人生。こんな感じで向き合ってきました

喘息でも、オルベスコなら歌えます

コーラスで歌ってみたら

 昨年から悪化させて困っていたのに、典型的コロナ禍の受診控えをしてしまっていた持病その①・喘息。先日、昨年の振り返りとして書いたのでしたが、ようやく光が見えました。日曜日のコーラスでは、後半は嗄れてきましたがそこまではほぼ問題なく歌え、とてもうれしかったです。

toyamona.hatenadiary.jp

 超久しぶりですよ~こんな感覚で声が出せたのは。やっぱり吸入薬を間違えていたんだと納得でした。

 ずっと朝晩の吸入薬がノドに張り付いたようで練習するたびにノドが痛み、コーラスで高音を出せない状態になっていました。このままではソプラノを諦めてアルトへのポジション替えをコーラスの先生にご相談しないといけないかと悩んでいました。

 でも、それ困るんですよね、ハモるアルトは難しいので。今から全曲アルトを歌えと言われても、メロディーに安住してきた私はムリだと思っていました。

 (こうなったらコーラスは辞めるしかないかも)と、内心では結構追い詰められた感があったのでしたが、今回!フルティフォームからオルベスコ(+ホクナリンテープ)へとスイッチして助けられました。

 ありがとう~オルベスコ!(とホクナリンテープ

 主治医としては、完全にオルベスコには替えないでほしいとのことで、先日の受診時にはフルティフォームを3本、オルベスコは1本しか出してくれませんでした。

 ということで、オルベスコばかり使えないので、仕方なく今朝はフルティフォームをスペーサーを使って吸いました。スペーサーは確かに薬のインパクトを弱めてくれている感じもありますし、ていねいにうがいもしました。それでも、今はやっぱりノド全体に張り付く感覚が残っています。

 普通にしゃべっていたり、低音を歌う分には良いんですけれどね・・・フルティフォーム➡無理すれば高音も出せるかな?とトライ➡ノドを痛める、というサイクルに戻ってしまうのでは正に「元の木阿弥」なので、もう少しオルベスコを増やして出してもらおうと思います。

 「ここぞという日にはオルベスコでいい」との話でしたが、だってその日以外にも練習しないといけませんからね・・・そのたびにノドを傷めることになってはたまりませんよ。

ドンピシャの記事がありました

 さて、ググったところ、フルティフォームとオルベスコを含む喘息治療薬とコーラスについてお医者さんがQ&Aで答えている記事がありました。私の問題とドンピシャですね。引用させていただきます。

趣味でコーラスをやっています。
アドエアを使っていると副作用で声が悪くなると聞きました。
何か対処法はありますか?(71歳・女性)

 声が悪くなる原因はいくつかあります。それらを検証し、適切に対処しましょう。

 大変楽しい趣味をお持ちですね。是非続けていただきたいので、吸入薬と声の関係について説明します。

 吸入薬を使っていると声がかれる、嗄声と呼ばれる副作用が出ることがあります。これは吸入ステロイド薬が原因とされ、5%前後の方に嗄声が出現します。

 吸入ステロイドフルタイド、パルミコート、アズマネックス、アニュイティ、オルベスコ、キュバールなどの単剤や、気管支拡張薬との配合剤であるアドエア、シムビコート、レルベア、フルティフォームなどに含まれています。

 嗄声の原因としては、①吸入ステロイド薬が声帯の筋力を低下させる、②薬剤の乳糖成分などが刺激になる、③免疫が抑えられてカンジダなどのカビが喉に付着するなどの可能性が報告されています。
 対処法としてはまず、吸入後にしっかりうがいをすることが重要です。それでも嗄声が出る場合は、吸入の速度を再確認します。粉末を吸入するドライパウダー製剤の場合、吸入速度が遅いと声帯や喉に薬が付着し、嗄声が出やすくなります。
 逆にスプレータイプのpMDI製剤の場合は、3秒以上かけゆっくり深く吸う必要があります。スピードが速すぎると、喉に衝突し付着して嗄声につながる可能性があります。
 それでも嗄声が続く場合、薬剤の変更を考慮します。オルベスコは肺の中に薬剤が到達しないとステロイドの作用を発揮しないため、のどに付着しても副作用が出ない可能性があります。

 なお不十分な場合は、スプレータイプのpMDI製剤をスペーサーに噴霧して、そこからゆっくり吸入することで嗄声が防げる場合があります。
 以上のように、1)うがいを行っているか、2)現在の吸入速度が適切かをまず確認しましょう。
 それでも嗄声がある場合は、かかりつけ医と相談して3)薬剤の変更や4)スペーサーの導入を考えると良いと思います。適切に対処して、ぜん息治療と趣味を両立させてください。

 帝京大学 医学部内科学講座 呼吸器・アレルギー学 教授 長瀬 洋之先生

読者のひろば|WEB版すこやかライフ|独立行政法人環境再生保全機構 (erca.go.jp) 上からふたつめのQ2)

 勉強になりますね・・・私のノドは、配合剤の気管支拡張薬の成分がダメなのかな?と思っていたのでしたが、声が嗄れる原因として挙がっていたのは以下の3つでした。

  1. 吸入ステロイド薬が声帯の筋力を低下させる
  2. 薬剤の乳糖成分などが刺激になる
  3. 免疫が抑えられてカンジダなどのカビが喉に付着する・・・などの可能性

 私の場合は、どちらかというと吸入した後にノド全体に薬剤が張り付く感覚があるので、②なんでしょうかね・・・色んなものに思わぬ変な反応をするのがお得意で、主治医を慌てさせるような体質なので。しかし、考えたくないけれど③も、可能性としてはありますね。ヤダヤダ。

 もう喘息患者を20年以上もやっているのに、知らないことがまだまだあります。医学は日進月歩、患者も勉強しないと!なんでしょうね。

 こちらでも触れている「吸入速度は適切か」については、先日スペーサーを買うまで実は考えたことがありませんでした。スペーサーに吸入速度が速すぎると音が鳴って知らせてくれる機能が付いていて、(そうだったのか)と知ったのでした。

 スペーサーを使うようになって良かったことは、ノドへの薬剤の直接のインパクトを和らげてくれるだけでなく、この速度をチェックできることもありますね。

 それにしても「オルベスコは肺の中に薬剤が到達しないとステロイドの作用を発揮しないため、のどに付着しても副作用が出ない」を実感していますよ。

 たくさんもらってあるフルティフォーム、どうしましょう・・・💦