マイナー病気録

思えば病院とは縁の切れなかった人生。こんな感じで向き合ってきました

ハント症候群:あのジャスティン・ビーバーも

にわかに脚光を浴びるラムゼイ・ハント症候群

 さすがの有名人パワーと言いますか・・・カナダのシンガーソングライターのジャスティン・ビーバーさんが、ラムゼイ・ハント症候群を患ったと少し前のニュースで知りました。世界的人気者だけに、大きく報道されていますね。

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 拝見すると、典型的な症状である顔面麻痺がしっかり出ているようですね。顔半分が表情を失くしたように動かない様子が、彼のインスタ動画で分かりました。

 その他の症状はどうなんでしょうね?ハント症候群は、つまりはウイルスによる「耳性帯状疱疹」なのですけれども、ビーバーさんは3大症状(顔面麻痺・難聴や耳鳴りや回転性めまい・発疹)は全て出ているんでしょうか?

 顔面神経と聴覚神経はどちらかが第7神経でもう片方が第8神経でした、位置が近いんですよね。体力が落ちて、神経に潜んでいたみずほうそうウイルスが活性化してしまうことで、起きる病気だと聞いています。

 こちら↓がお医者さんの解説です。

medley.life

jp.reuters.com

 私の場合は不全型なので・・・

  1. 顔面神経に関わる顔面麻痺はほぼ無し。左半分のほほがうっすら熱を帯びて鈍い感覚は少しあったのですが、見てわかるのは目の周りがピクピクする程度でした。
  2. 酷かったのは、聴覚神経に関わる耳鳴り・回転性めまい。回っているときは耳鳴りもガーガーひどいし、1人で竜巻の中にいるような感じで、これは辛かったです。嘔吐が止まらなくて、トイレとお友達状態でした。これに気を取られて、耳が赤く腫れていようが耳のことなんかどうでもいいやって気がしていたのでしたが、それが肝心でお医者さんに伝えないとダメだったみたいです。
  3. そして・・・左側の耳が赤く腫れて痛み、耳の裏側の付け根や耳の中に少々発疹ができたのでした。治りにくい口内炎も。これをきちんとお医者さんに早めに伝えていたら!もっと早くに抗ウイルス薬を使った治療につながったのに!だって、めまいと関係があるなんて思わなかったですからね、ああ残念。

 もしかしたら私の症状のスタートだったかもしれないなと思うのは、聴覚神経に異常が出た難聴。回転性めまいが出現する1~2年前に、一時的に左耳が難聴になった時期があったのでした。でも、すぐ治ったので、すっかり忘れていました。

 難聴が治ってからは、疲れたりすると回転性めまいが頻繁に出るようになっていたのに、ずっとメニエール病だと診断されていて、2年前にようやくハント症候群の方だと分かって抗ウイルス薬を使った治療をしてもらえたんですね。そんなこんなで、めまいから解放されるまでに、本当に長く(20年ぐらい)かかってしまいました。

 実は、数日前からちょうど目の周りの感覚が変でピクピクしていました・・・💦 とりあえず、今は以前いただいた残りの薬をコソコソと飲んでみています。このまま治らないようだったら再受診。仕方ないですね。

有名人が病気をオープンにすると

 ラムゼイ・ハント症候群は、ほとんど知られていないような気がします。私も、自分がなるまで知りませんでした。家族ももちろんそうでした。

 今回のジャスティンビーバーさんのニュースについて、家族に伝えたところ「ふーん、それがどうしたの」という反応だったので、「あれ?忘れちゃったかな?私も不全型だけど同じハント症候群だよ」と言ったら、「あ!そうだったっけ。名前が覚えられなくてさ」と言われちゃいました。

 ビーバーさんが治るまでは、しばらくニュースでの報道もあるでしょうから、広く知られるようになるでしょうか。そうだといいなあ、いつも説明に困るのでちょっとメジャーになってくれると嬉しいです。やっぱり、有名人が自分の病気をオープンにしてくださると、同じ患者は助かる部分はありますよね。

 ジャスティンさん、お大事に。後遺症もなく、早く治りますように。

www3.nhk.or.jp