マイナー病気録

思えば病院とは縁の切れなかった人生。こんな感じで向き合ってきました

更年期、ちゃんと認知されてきた?

あ、終わってたのか。万歳!!

 ふと気づいて手帳を確認してみたのですが、最後の生理があってから1年が経過していました。つまり・・・閉経したってことですよね?バンザーイ!!!

 50代半ばになっても生理が続いていたことには、正直ウンザリしていました。友人たちに聞くと、早々に40代で自由になった人もいるのにね・・・平均では50歳前後だと言うじゃないですか!なんでーなんでーと思っていましたよ。

 思えば子宮内膜症やら子宮腺筋症、そして子宮筋腫と悩まされてきて手術も2回受けた私です。本当に早く解放されたかった。でも、子どもを授からなかったので、いつまでも長いこと体が頑張っちゃったってことだったのですかねえ。それも切ない。

 苦しんできたことを知っている夫も、「お赤飯炊かなきゃね!」と言ってくれました。メンタル的にありがたいことです。でも、本当にそうですよ・・・古くは初潮を迎えた時にお赤飯を炊く風習がありましたが(今もあるのかな?)、当の本人は「へ?何がめでたいの」だったと思います。

 家制度の中での女としての役割を期待されていたから家として祝っていたってことだったのでしょう、でも本人側からすれば、お赤飯のタイミングは正にこっち!閉経の方なんじゃないでしょうか。はー、せいせいした!ってことで。

 まだ更年期障害の症状は残っているけれど、徐々に薄らいでいくらしいですね。ホルモンに振り回されない自由な日々が待っている(もちろん女性ホルモンが減ることの代償はあるにしても)と思うと、うれしい・・・感涙です😢

 「女は60代が一番体が自由だよ」とお姉さま方に聞いたことがあります。キラキラの60代が楽しみです。

大っぴらに語れる時代が来るなんて

 そうそう、NHKスペシャルで「#みんなの更年期」という番組が放送されていました。4月16日ですね。いつだったか短い番宣を見かけて、後でチェックしたいなと思っていました。

www.nhk.jp

 「更年期障害」という言葉、閉経前後の女性がエストロゲンの減少によって心身に様々な不調が現れ、症状が重いと「障害」ともなるくらい苦しむものとして、私は理解してきました。

 そして、人前で語る言葉じゃないとも。それが今や、大っぴらに語れる時代になったんですね。

 この番組内でも触れていましたが、これまで滅多に女性側からこの言葉が表立って語られなかったのも、大切な体のことなのに「はしたない」と思われたり、中年女性を揶揄する言葉として扱われてきたからだったように感じます。

 更年期障害の症状に苦しむ人たちをからかうなんて。そしてそれが社会で普通に受け入れられてきたなんて。声も滅多に上げられなくなって、苦しみも無いことにされて何の対策も打たれてこなかったことを考えると、ホント酷い話ですよ。

 何か、痴漢を巡る状況と似ていますね。昔は、「痴漢に遭った」などと言えば自慢と受け取られてしまい(!)、そんな風に思われちゃうんだ、言えば嫌われちゃうんだと知った時は、まだ子どもだったし、とてもショックでした。

 犯罪の被害に遭うことが自慢の訳が無いです。「触られる方も気持ちいい」と加害者に都合のいい変なおとぎ話が浸透していたせいもあって、誰にも相談できなくなってしまって、口をつぐむしかなかったのでしたが・・・。

 直面している人はかなりの苦しみを長期にわたって辛抱しているのに、社会的に孤立無援でほったらかしとの点では、更年期障害も痴漢もホントに置かれた状況が似ていたと思います。

 辛い気持ちを口にできなかったのも、男社会だったから。痴漢を巡る状況も今は変わってきているし、更年期障害が大手メディアで大々的に取り上げられるようになるなんて、女性の発言力が社会を確実に変えてきた証なんでしょう。感慨深いです。

 ちなみに、似たような症状に苦しむ男性もいて、男の更年期障害があることも知られてきていますね。「LOH症候群」と呼ばれると、番組で知りました。名前が与えられることで、男性も自身の不調を言いやすくなるでしょう。男女ともに、しっかりケアされるべき更年期なんだろうと思います。

責任世代の更年期障害=社会の損失

 更年期っていつからいつまでなのかしらと思い、改めてググってみました。定義的には、「更年期とは閉経の前後10年間を指す」のだとか。(「更年期とは閉経の前後10年間の“時期”。スムーズに過ごすために、知っておきたいシンプルなこと」産婦人科医 高尾美穂先生[PR] | 未来を変える mi-mollet「ココロとカラダ」学 by 大塚製薬 女性の健康推進プロジェクト | mi-mollet(ミモレ) | 明日の私へ、小さな一歩!(1/2)

 更年期の起点となる「閉経」の時期の平均はほぼ50歳、そうすると45歳から55歳が平均的な更年期の期間になりそうです。でも、閉経が遅めの私もそうですけど、個人差は千差万別というほどにあるようですから、更年期を大きくカバーすると40代から60代前半ぐらいが該当する時期に当たるみたいです。

 そうすると、社会では責任世代がすっぽり収まってしまいますね。そして、適切な治療につながれないと、更年期の症状が甚だしくて仕事が続けられないとか、降格したとか、そういった悲劇が起きるわけです。

 NHKの番組で取り上げられていた推計値で75万人。これだけの人が思うように働けなくなれば、社会的な損失も大です。それで、NHKでも番組で取り上げて、更年期障害に向き合おうとする機運を醸成しようということなのでしょう。

 朝日新聞でも、4月18日付で記事を掲載していました。(更年期影響、初調査へ 40代以降の心身症状、職失う例も 厚労省:朝日新聞デジタル (asahi.com)厚生労働省が初めて調査に乗り出すのだとか。人口の半分が苦しんできたのに今頃?とも思わないでもないですが、良かったです。

 月経困難症については2020年、不妊治療は2022年に診療報酬に上乗せされることになって、丁寧な診察につながっているようです。更年期医療についても日本女性医学学会が同様に上乗せを働きかけているとか。

 私個人には、全部間に合わないタイミングですけどね💦でも、若い人たちのためにほんとに良かったです。

私の更年期のやりすごし方

 もう更年期も後半戦に入った私。何となくの吐き気、倦怠感、ホットフラッシュで汗が噴き出す症状はまだ続いているものの、確かに少しは和らいできたかもしれません。ストレスが良くないらしいので、更年期ピークで愛猫を病気で失ったのも、打撃だったと思います。

 これは変だと思った時に、評判の婦人科クリニックに行けたのがラッキーだったなと今さらながら思います。やっぱり、お医者さんに納得できない、なんだかなあと思ったら、他を探してみるもんですね。

 というのも、私は世界的に標準治療とされるホルモン補充療法を最初から受けることができたからです。NHKスペシャルによると、この治療を受けられたのって5.2%なんですか?あまりにも少なくて、驚きました。

 私は元々高脂血症があったので、飲み薬ではなくてお腹にシールを貼るタイプでした。今はジェルで塗るタイプもあるんですねえ、それだったらかぶれなくて良かったな、きっと。

 でも、かぶれなんかホットフラッシュに比べたら大したことなくて・・・レスタミンコーワクリームとフェナゾールクリームの合わせたのを出してもらって塗っていましたので、そこまで気になるものでもなかったです。

 シールを貼ることで、確かにホットフラッシュの激しい症状がマイルドになりましたから、助かりました。ソフトランディングを目指して、更年期症状が出始めてから数年は貼っていたと思います。

 その後は、並行して飲んでいた漢方薬(当帰芍薬散)だけにシフトして、今はクリニックに行くのが面倒になってしまって(ゴメンナサイ)市販薬「命の母A」を飲んでいます。

 まだ、ホットフラッシュはあるにはあるのですけれど、命の母で大丈夫みたいですね。さすがロングセラーです。もうしばらくお世話になるんだろうなと思いますが、完全に自由になる日も遠からずと思うと、うれしいです。

 今後は、女性ホルモンに守られていたノーガードになる部分について、注意していきます。最初から高脂血症ですからね、それがうなぎ上りになるのは避けたいです💦・・・それから骨折注意、しっかり気をつけたいです。