マイナー病気録

思えば病院とは縁の切れなかった人生。こんな感じで向き合ってきました

今更ながら…あれは帯状疱疹だったのか

 仕事が立て込んだりして、なかなかブログ更新ができませんでした。でも「読んでくださっている方なんて、いるのかな?」と疑った頃に、コメントを頂戴したりして。継続は力なりと言いますが、不継続は読者への不義理、なのでしょうね。気をつけます。

 さて、何やら忙しくなると睡眠不足になり、それが「持病転がし」の始まりになるわけですが、今回も忙しくなった頃に耳の裏あたりに例の耳の帯状疱疹の湿疹が出始めて、慌てて抗ウイルス剤の「アラセナA軟膏」をヌリヌリしてやり過ごしていました。抗ウイルス薬も、残っていたのを飲みました。

 おかげで湿疹だけで、今回はめまいが発現するには至らず。はー、良かった。

 その軟膏のせいで、気づいたことがありました。

 パソコン作業に没頭していたところ、気づけば左手の甲にポツっと小さく赤くなってきた個所がありました。メチャクチャ痛痒いヤツです。

 これまで、いつもは「虫に刺されたのかな」「ダニ⁈」と考え、お医者さんにいただいている蕁麻疹用の抗ヒスタミン剤等々を塗り、やり過ごしてきたのです。でも、はっきり言って全然効きませんでした。

 既に書いたように、幼いころからの全身イボ→蕁麻疹の長い経験によって、「触っちゃダメ、触ると余計にひどくなるから意識を飛ばす」というクセがついている私でも、無視できないほどの強烈な痛痒さを引き起こすんです。ヤツは小さいのに。

 その刺激によって周囲には蕁麻疹がしっかり出てきて、「被害拡大」といった様相を呈してしまうのが常でした。

 痒い痒い痒い!と今回もたまらなくなったところで、耳裏に塗った抗ウイルス剤をちょっと塗ってみようと思い立ちました。それで、左手の甲の湿疹にも塗ってみました。

 そうしたら、効いちゃいました。つまり、虫刺されじゃなかったんですね。

 それで、まじまじと見つめてみたら・・・ヤツの真ん中に、ちゃんとミニ水泡があるじゃないですか。意識を飛ばすために無視していたのは失敗でした。

 それから、いくつか同じようになったところにも抗ウイルス剤を塗ってみたら同じようにあっけなく痒みが消えて、自分でも驚いているんです。

 さらに・・・回転性めまいが始まる3年ほど前、左腕にだけ、細かい水泡のある固い湿疹がびっしりできたことがあったのを思い出しました。

 山のようにあった仕事をどうにかこうにか片付けて夏休みを取り、四国旅行に出かけた時のこと。あまり日焼け対策をしっかりしていないまま、袖なしのシャツのまま車の助手席に乗っていました。

 四国の空気がきれいで、窓は開け放していたことが多かったような。それで、出していた腕がしっかり赤く日焼けしちゃったのですね。

 あああ、マズいとさすがに思い、日焼けの処置をして、夏のカーディガンを買ってすぐに着たのではなかったかと思います。

 そうしたら、翌日。左腕の肩のあたりから手首まで、真っ赤になった部分に細かい水泡がびっしりと気持ち悪いくらいにできて、猛烈な痛痒さに襲われたんです。

 でも、旅先だったし「日焼けがひどくなったせいでこうなっている」との思い込みもありました。それで旅行を続け、お医者さんにもかからず、自分で亜鉛華軟膏か何かをずっと塗り続け、長袖を着続けて旅行中は耐えたような気がしますね。

 ホントにつらかった旅ですが、ある意味、その後の私には「旅先で病気」はデフォルトになっていったような気もします。いつも旅先で体を壊し、現地の病院に一時的にお世話になって。

 ただ、その四国旅行の時はまだ体力があった頃で色々と発病する前だったので、せっかくの旅行中に病院に行こうとまでは思わなかったんですね。

 その後、どうなったか。覚えていないのですが、夏休みの旅から戻っても、仕事に追われて何だかんだしているうちに、医者には結局診てもらわなかったと思います。

 今思うと、あれって帯状疱疹だったのではないでしょうか・・・同じ左だし・・・数はだいぶ減ってますが、そっくりな湿疹が、今も耳回りにできているのです。考えてみると、まさに同じ湿疹です。腕に、全体的に見ると帯状に連なっていました。細かい水痘の群れが気持ち悪かったです。

 帯状疱疹体幹にできるものとの思い込みがあったせいで、耳の帯状疱疹がそれだとなかなか分からなかった私からすると、またイレギュラーな発症の仕方であったのかもしれませんね。

 そうか、そうだったのか・・・そう思うと色々と腑に落ちますよ。四半世紀前のことなんですけれど、やっと気づきました。