マイナー病気録

思えば病院とは縁の切れなかった人生。こんな感じで向き合ってきました

Bスポット療法、半端ない痛さです

コロナ後遺症に「Bスポット療法」が効くとか

 先週、6月17日木曜のNHK「あさイチ」で、「新型コロナ後遺症 最新研究&治療法」という、メインの「シェア旅」前の軽いコーナーがありました。

 そこで、コロナ後遺症の専門外来を設けて多くの患者さんを診てきた医師(平畑光一さん)が、「Bスポット療法」という耳鼻科的な治療法を、倦怠感、発熱、咳、頭痛、嗅覚や味覚障害、などなどのコロナ後遺症に悩む患者さんにお勧めしているとの話が出てきました。

 「後遺症の原因となる炎症を抑える効果が期待できる」

 「ものすごくよく効くとわかったので、ほとんどの患者さんにお勧めしている」

 そんな風におっしゃっていたと思います。すごいですね。

 また、番組しめくくりの視聴者のご意見が寄せられるコーナーでも、チラッとBスポット療法に触れていたんですけれども・・・これは、経験者として書かずにはいられません!

 Bスポット療法、半端ない痛さです。

 一昨年の春、15回受けた私が断言します。痛いです。

 「あさイチ」では、「奥だから痛い」的なことをおっしゃっていましたが、そんな場所的な話なんかじゃないんですよ。

 治療中もそうですが、治療後の薬剤が染みこんでいく痛み。たまりません。

効くけど痛いです!おとなでも泣きます

 私の場合、喉と鼻腔の間にある「上咽頭」が慢性的な炎症を起こしていて、その慢性炎症がある部分に「塩化亜鉛を綿棒で塗る」と聞いていたんですけれど、あれは「塗る」じゃないですね・・・💦

 塗って塗って叩き込むと言うか、グリグリ擦り込むような感じになるんですよ。

 治療中のカメラ映像も進行形で見せてもらっていたので、腫れぼったい上咽頭の粘膜が薬液で溶かされていくような、焼かれていくような状態も見ていて分かりました。

 担当の先生が、丁寧に真剣に容赦なくやってくださる間、もちろん大人ですからタオルハンカチを握りしめて必死に耐えているんですけれども、どうしたって涙がいつの間にかこぼれました。

 あれは持続的な痛みに対する自動的な反応で、どうしようもない。

 これは、同じ治療を受けたことのある家族も「2度と、絶対受けたくない痛さ」と言っていましたから、私が特別痛みに弱い訳じゃないと思います。いや、むしろ私は普段、痛みや熱に強いと言われる方です。

 痛みの程度で言ったら、意識のあるうちでは人生で2番目に痛かったでしょうかね・・・顎の骨が壊死して真っ黒になった部分を削る手術を受ける前の数日間、ガンガン感じた頭痛。あれが最高最悪で、次がこれ。いや、3番目かな・・・。

 脱線しましたが、このBスポット療法のグリグリ擦り込み、途方もなく長く続くわけではなくたぶん数分の話だったと思うので、その間は何とか我慢できたとします。

 しかし!その後、擦り込まれた塩化亜鉛がその炎症を起こしている粘膜に浸透していく30分から1時間ぐらいが、もう鼻水をダラダラ流しながら「これは痛みによる涙かしら」と朦朧としながら思うくらいで、本当に痛かったです。

 Bスポット療法を受けた日はいつも、病院の待合室で人目もはばからずぐったりしていました。

 待合室が広い病院でよかったです。それでようやく立ち上がる気力が出たら、お茶もできず直帰、寝ていました。

 病院近くに住む友人を誘って、1度ぐらいお茶したかったです。痛みのあまり、全然お誘いできませんでした。

やり過ごすには直前の鎮痛剤服用、事後の軟膏

 私は痛み止めは弱いソランタールしか飲めないし、飲むと気持ち悪くなるので滅多に飲まないのですが、そのBスポット療法時はソランタールを飲みました。

 治療に呼ばれる前の待合室であらかじめ飲んでしまって治療に臨み、帰宅してから2時間ぐらい寝てようやくゾンビ状の復活。使い物にならなくなって1日がつぶれる感じでした。

 親御さんたちにお願いしたいのは、子どもが「痛いから受けたくない」と言って泣いていたら、このBスポット療法ばかりは本当に痛いので、「痛いんだね」と受け入れて慰めてあげてください。

 鎮痛剤も、先に飲ませちゃってあげてください。それが一番良かったです。耐えたごほうびも、どうかお願いします。

 このBスポット療法は、不思議なことに、炎症が無ければ痛くなく、出血もしないらしいです。

 15回受けたのですけれど、確かに徐々に出血は薄くなっていき、痛みも薄れていったかな・・・そんな気もしないではないです。

 つまり、私の症状が酷かったから回数も多く、余計に痛かったんでしょうか?

 あまりに痛くて鼻水もひどくて帰れない!と思ったので、痛み止めに加えて、途中からはBスポット療法を受けた後、トイレに駆け込んで綿棒を使ってやけど用の亜鉛華軟膏を塗るようになりました。

 そうすると、ヒリヒリした感じがちょっと薄れて鼻水も抑えられ、何とか帰宅することができました。

無事に慢性上咽頭炎が改善

 ここまでの痛みに耐えて、私の慢性上咽頭炎は無事に治りました。

 クレーターのように大きな穴が開き、それがかなり下の方まで10センチぐらいに渡って形成されてしまっていたと言われたのも、治りました。

 治療中は、後頭部の首の付け根あたりの内側付近がドンドンと突かれていた感覚があったのですが、不思議なことに、そのあたりの頑固な首凝りがきれいさっぱり無くなりました。

 以前は鍼灸師さんに「ここに硬い岩があります」と言われていたんですけれど・・・。

 以来、あまり発熱するような風邪もひいていないですね。

 そういえば、喘息も以前から比べると良くなっています。毎日のステロイド吸入は続けていますが、以前よりもあまり発作の心配をしないで過ごしているような気がします。

おすすめは鼻うがい

 さて、ここまで読んでくださった方は、「とても効くのは分かるけど、そんなに痛いんじゃBスポット療法を受けたくない!でもどうしたらいいの?」と思いますよね?

 ここで、いち患者が言うのも大変僭越ながら、経験からお勧めするのは「鼻うがい」です。

 そもそも、Bスポット療法を私が受けるきっかけになった本『つらい不調が続いたら慢性上咽頭炎を治しなさい』(著:堀田修)にも、鼻うがいについては記述があり、著者の堀田医師もお勧めだったと思います。

 私もBスポット療法の成果をキープしたくて鼻うがいを習慣にし始めましたが、Bスポット療法のように劇的でなくても、地道な鼻うがいが症状改善をもたらす感覚は確かにあります。

 ですから、日頃から鼻うがいを習慣づけてしまえば、そもそも慢性上咽頭炎まで悪化させずに済むのではないかと思います。

 私も家族も、鼻うがいは続けています。もうBスポット療法を受けたくないですから!

鼻うがい、ハチアズレを使っています

 おまけとして、鼻うがいのやり方ですが、私は「ハチアズレ」という顆粒のうがい薬をお医者さんに処方してもらって、コップの水に溶かして使っています。

 重曹に近い使用感があって、全然つんとするような感覚はなく、さっぱりします。うがいをしたら片側ずつ鼻うがい、ちゃちゃっと簡単に洗っています。

 ここまでコロナにかからずに済んだのも、鼻うがいのおかげではないかと実は思っています。

 以前は、ポンプで鼻の中にシャワー状にうがい液を入れる機械を、確かカタログハウスで購入して使ったり、「ハナノア」というドラッグストアでも売っているのを使って、鼻うがいをしていました。

 私は内側から耳の方まで水が回ってかなり焦ったこともありましたので、奥まで念入りにやり過ぎないよう、皆さんはどうぞお気をつけください!

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